どうもみなさん、にわうちです。
今回は、様々なニュース番組やネット記事で取り上げられ問題視されている、インプ稼ぎ(インプレッション稼ぎ)についてご紹介したいと思います。
インプ稼ぎとはなんなのか?その事例と理由、対策についても調べてきたので、ぜひご覧ください!
インプ稼ぎとは?
冒頭でも述べましたが、インプ稼ぎとは主にXにおけるインプレッション稼ぎの略です。
では、インプレッション稼ぎとはなんでしょうか?
インプレッションとは
X(旧twitter)におけるインプレッションとは、言ってしまえばポスト(投稿)の閲覧数です。
筆者の投稿を参考にしてみましょう。
こんな感じで、投稿を見た他の人たちが投稿者のプロフィールを見たり、URLを載せていればそれをクリックしたりといった反応も見ることができ、それら全てを含めたものがXにおけるインプレッションと呼ばれているものですね。
つまり、インプ稼ぎとはこのインプレッションを何らかの方法で大量に集めることを言います。
インプ稼ぎの事例
では、インプ稼ぎがどういうものかわかっていただけたところで、ここからは実際のインプ稼ぎの事例を紹介していきたいと思います。
石川県能登半島地震を利用……
現在、最も問題視されているインプ稼ぎの事例は現在進行形で大きな被害を出している石川県能登半島地震を利用したものです。
Xで石川県能登半島地震について検索してみると、関連する大量の投稿を見ることができます。
中には現地にいて大変な状況だから支援物資を送ってほしいといったものもありますが、よく見ると変な箇所が。
なんと、その投稿者のユーザーネームが英語だったりアラビア語だったりするのです。しかも似たような投稿が大量に存在します。
これは、地震や被害状況について知りたい人が多いから偽の投稿でインプ稼ぎをしよう、という悪質な誰かが作っているのです。
他にも、災害情報など不特定多数の方が見る投稿に意味の無いリプライ(返信)をするという手法やAI学習による被災者を装った投稿やフェイクニュースでインプ稼ぎをする者もおり、現在のXはBOTと虚偽の情報で溢れる混沌の様相を呈しています。
なぜインプ稼ぎをするのか
では、Xでここまで悪質なインプ稼ぎが蔓延っているのはなぜなのでしょうか?
うざいだけじゃない?
ただでさえ、偽の情報とBOTと多くのインプレッションが集まる投稿に便乗した無意味なリプライで溢れる現在のXでは、それらを「うざい」と感じる方が多いでしょう。
そもそも、なぜそこまでしてインプ稼ぎをするのでしょうか?
答えは決まっています。お金になるからです。
「インプ稼ぎ」=「お金稼ぎ」
なぜXでインプレッションが集まるとお金が稼げるのか?
それは、今のXでは一定のインプレッションを集めると収益が発生するようになる仕組みが導入されているからです。
どういうことかと言うと、ネット上で誰もがよく見る広告は、商品を売りたい企業がサイトやSNSなどのメディアに依頼して掲載しているものなのです。
テレビで番組の合間に流れるCMを企業が放送権を買って出していたり、電車のつり革広告や壁の広告を企業が掲載料を払って買っているのと同じですね。
どれだけ質の高い商品やサービスを持っていたとしても、誰にも知られていなければ買ってくれるわけはありません。
そのため、企業は多くの人の目につくメディアにお金を払い、自社製品を宣伝するためにそのメディア上に広告を掲載します。
そして、その広告が見られたりクリックされたりすると、その数に応じてメディア側にお金が支払われます。
勘の良い方はピンときたかもしれませんね。現在Xで起こっているインプ稼ぎとは、インプレッションを稼げば稼ぐほど広告収入が発生する=お金も稼げるからこそ起きた事象なのです。
お金のためにフェイクニュースやBOTや便乗までして偽情報を氾濫させるなんて、悪辣極まりないですよね。許せません。
そう思うのは筆者だけではないようで、各所から怒りの声が数多く上がり、インプ稼ぎをする人たちは「インプゾンビ」と呼ばれかなり嫌悪されています。筆者も嫌いです。
確かに、人命に関わるというのに虚偽の情報を流して大勢の足を引っ張り、自分だけ利益を得ようなんて人たちが大量に現れている現状は「うざい」の一言では済まされない事態ですからね。
余談:他のメディアの場合
ちなみに当ブログのようなwebサイトの運営者やYouTuberの方々も同様の仕組みで広告収入を得ているのですが、動画配信サービスでは収益化した他者の無断転載動画が問題になっていますね。
ちなみにブログの世界では、他者の記事の丸パクりやAI生成等により生み出された記事はGoogleエンジンにより「価値が低い」と判断され、一定期間広告が掲載されなくなる罰則や検索結果で上位に出てこないから見られず広告収入も入らない、というようになっています。
ここだけの話、企業系ニュースサイトの中にたった一言の感想のために「続きを見る」ボタンを設けたり大した分量でもないのにやたらとページを分けるサイトがあるのも、それぞれ閲覧数がカウントされるのでその方が広告収入を得られる、という理由だったり。
真面目に頑張っている身ではそういうのを見かけるたびに「なんだかなあ」とモヤモヤしたりしているのですが……。
ちなみに今の筆者ですと、だいたい1000インプレッションで数円といったところですね。時給一円未満です。
できたばっかりでGoogleからも広告会社からも信頼性の低いブログはみんなこんな感じです。世知辛い……(泣
インプ稼ぎの対策
さて、ここまでの説明でインプ稼ぎがどれだけ卑怯で悪辣なものかわかっていただけたかと思いますが、では、Xに蔓延るインプ稼ぎ(インプゾンビ)の対策はどうすればいいのでしょうか?
ブロックは対策になる?
Xで悪質なリプライというとまず投稿者をブロックという方も多いかと思いますが、正直、なんとも言えません。
というのも、ブロックをし過ぎるとXのAIが「これは悪意のあるアカウントだ」と判断してアカウントを凍結する可能性がある、という事例があるからです。
さらに人の悪意は留まるところを知らず、ブロックされた側が報復のためブロックした側を「悪質なアカウント」として何度もXに報告することでアカウントを凍結させるという事例まであるというのですから、もうため息しか出ませんね。
そのため、あまり今のXに詳しくない筆者は安易にブロックしてくださいとは言えません。
目的から考える「嫌なこと」=「対策」
下手にブロックもできないとなると、いったいどうすればいいのでしょうか?
こういう時は、インプ稼ぎをする人たちの目的を考えてみましょう。
先に説明した通り、インプ稼ぎをする人たちの目的はインプレッションを増やしてお金を稼ぐことです。
つまり、これをさせないことがインプゾンビたちの最も嫌がることであり、対策と言えます。
そう考えると、該当の投稿を引用して晒すなんてもってのほか。むしろ投稿の拡散に協力する形になってしまうので、逆に相手を喜ばせてしまいます。
そのため、現状筆者が考える一番の対策は、災害情報などの公式の情報はリプライ欄を見ない、インプ稼ぎと思われる投稿はXに通報してアカウントを凍結してもらう、これが一番安全かと思います。
ずいぶん消極的では?
消極的だと思われるかもしれませんし筆者もそうだと思いますが、インプゾンビはごまんといるのですからいちいちブロックなんてしてられません。
こういうのはユーザーレベルで対策するにはどうしても限界があるので、運営になんとか頑張ってもらうしかないと筆者は考えています。
フェイクニュースを流すとかどう考えてもポリシー違反なので、きっと動いてくれるハズ。というか動いてくれないと困ります。
Xに広告収入の仕組みが導入されてからこういった悪質なものが溢れ、ユーザーや企業が次々とXから撤退していく現状を、運営も絶対に看過できないハズですので、早く動いてくれることを願いましょう。
まとめ
というわけで、今回はXでのインプ稼ぎについてご紹介しました。
繰り返しになりますが、フェイクニュースや無意味なリプライでインプ稼ぎをして、大勢の人々を混乱させておきながら自分だけ利益を得ようなんて許せませんね。
Xもそんなことをいつまでも許しておくわけはないと信じていますが、現状それを許してしまっているところにネット上のルール整備がいかに難しいかを感じます。
みなさんも難しいとは思いますが、虚偽の情報に騙されず付き合わず、見かけた場合はしかるべきところに通報して相手の喜ぶことをしないように気を付けていきましょう。
それではまた!
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